2014年7月25日金曜日

『最近、音楽聞かなくない』ステートメント

要は「現代の都市の民族音楽」を創りたかったのだ。
「バンド」形式の時分からずっと。

近代以降、「国家」に捏造された「民族音楽」が多すぎる。
そして「倭人」のそれはどれも私たちが近づかない限り、
私たちの今の生活や思考からほど遠い。

もっと私たちの生活に密着した音楽。
土着的な何か。切実で直截的な何か。

とはいっても、「民族」という言葉には違和感があった。
そう呼べるほどに現代の私たちの生活や思考に共通項はあるのか、
ということが頭の片隅にあり、
参加者個人個人からにじみ出たものを重ねて
色を濃くすることでしか表すことのできないものだと思っていた。

今回もその構造は同じだ。
「楽器」を捨てて、ステージ/観客という構造も捨てて臨む
今回のそれは、もっと質素で、どうにもかっこよくなく、
主体にとっていかに「遊べるか」を試行錯誤してみた。
アスファルトの路上で遊ぶ子どもの有り様を目指して。
効率化されていく都市に、偏在するスキマ。

鑑賞される対象として技術を磨くのではなく、
生活の中で反復するが故に存在する説得力。
気持ちを切り替える即効薬ではなく、
誰もが演奏できる朴訥な音楽。
踊らせるために効率化されてなく、
必然的に身体の動きを伴うグルーヴ。

それらをテキトーに並べ、テキトーに遊ぶこと。
そしてパフォーマー同士ではなく、「大和民族」という呼称でもなく。
なにかにちゃんとつながっていること。
今回はその第一歩。



scscs代表 佐々木すーじん